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映画祭ゲストトーク『プレイグラウンド』

韓国現地の映画祭インディ・アニフェストでは上映終了後、監督トークを実施しています。2021年9月に開催されたゲストトークのQ&Aの様子をご紹介します。

『プレイグラウンド/The Playground』 

イ・ナユン/2021/06:30/Glass, Puppet, Drawing, 3D, Cut-Outs, Live Action

韓国、アメリカ
少女の遊び場で発見された少年。 少女のリードで始まった遊びは、次第に少年の遊びに変わり、少女は、もはや自分の遊び場が以前と同じではないことに気づく。


Q. 素敵な作品よく見ました!作品の中に馬、ウサギ、アリ、ハエなど昆虫が登場しますが、それぞれの昆虫を選んだきっかけは?
A. 各動物/昆虫は、作品の中の少女と少年の心理状態を代弁する存在として登場します。その当時、私が見た悪夢によく登場していたキャラクターたちで、作品のインスピレーションとなったその当時の私の心理状態を無意識的または意識的によく表わすと判断しました。

Q. 素材がユニークに感じられましたが、どこからインスピレーションを得ましたか?
A. 個人の経験をインスピレーションにしました。作品を企画していた当時、付き合っていた人との関係にインスピレーションを得ました。

Q. 作品中に登場する10秒カウントダウンはどういう意味を持っていますか?
A. 直接的にはかくれんぼをする時のカウントダウンを意味します。間接的な意味は、最初のカウントダウンから数字が下がるほど、徐々に少女が少年を自分の遊び場に呼び込むことを、2番目のカウントダウンでは、少女が少年が掌握した遊び場に入るようになることを意味します。

Q. ストップモーションと3Dの実写撮影など様々な技法を混ぜて作られていますが、すべての技法がとても自然でよく合った作品でした。複数のテクニックを使用するのに問題はありませんでしたか?
A. 技法のようなものの場合は、最初から決めておくよりは、各シーンまたは該当シーンの心理状態を表すのに最も適切で面白い方法を選んで使用しました。個人的には編集時に主軸をなすストップモーションと実写撮影が柱の役割をしてくれたおかげで、他の様々な技法もスムーズによく合った作品ができたようです。

Q. 作品の末尾に少女が逃げている間、ブランコに乗る理由は? ブランコが再び戻ってくる特性のため、特に最後に登場する乗り物に選んだのでしょうか?
A. その通りです!作中では、ブランコは出入口の役割を果たすために使用されます。実写の世界 – ストップモーションの世界または現実 – 少女の感情や記憶が現れる世界を上下することができるメディエーターとして適切だと考えて選びました。

Q. 最後に少女は死ぬのですか?
A. 死ぬと見ることもできるでしょうが、もはや自分の遊び場ではなくなってしまった場所を抜け出すために、ブランコという入口を通じて逃げようとするけれど、少年が押し寄せてそこから抜け出せず、閉じ込められたものとも見られます。

Q. 悪夢と言っていましたが、最近も悪夢をよく見ますか?次回作も悪夢についてのことですか?
A.最近も見るには見ますが、動物が登場する悪夢は久しく見ていないです。残念です。

花開くコリア・アニメーション2022ではカン・ヒジン監督をゲストにお迎えしてリモートトークをします。

監督トーク1:イ・ナユン「これ以上、私たちの知る遊び場はない」

『プレイグラウンド』2021/06:30/Glass, Puppet, Drawing, 3D, Cut-Outs, Live Action/韓国、アメリカ

実験的かつグロテスクな作品で自らの世界を構築してきたイ・ナユン監督が、久しぶりの新作を掲げてインディ・アニフェストを訪れた。ストップモーションで制作された今作は、以前の作風とは異なるカラフルな画面が展開する、特有の雰囲気と緊張感は色あせていない。 少女と少年の物語を通じて描かれる恐怖は、現実の中の人間関係を反映してさらに高調する。特有の演出スタイルと作品の制作過程について、本人が直接観客に語りかける。


日時 5月20日(金)19:00~20:00
*日本語通訳あり
ゲスト:イ・ナユン(『プレイグラウンド』監督)
聞き手:水江未来(アニメーション作家)
参加方法:
ZOOM形式で希望者のみに視聴リンクをお知らせします。
申し込み締め切り5/17(火)
参加ご希望の方は下記のメールアドレス宛に件名に「花コリ2022トーク参加申し込み」、本文に「氏名」「希望トーク番号」を入力して送信してください。当日までに視聴可能なZOOMリンクをお送りします。koreanimation ​[at]​gmail​.com(atをアットマークに置き換えてください)
※トークイベントは無料です。


ゲスト紹介

イ・ナユン Grace Nayoon RHEE
1986年アメリカ、ペンシルベニア州生まれ。2009年弘益大学校アニメーション学科卒業。2013年度カリフォルニア芸術大学(CalArts)実験アニメーション学科卒業。現在、弘益大学に助教授として在職しながら作家活動も意欲的に続けている。



水江未来
1981年福岡県生まれ。「細胞」や「幾何学図形」をモチーフに、ノンナラティブな表現を生み出す、アニメーション作家。見る者の目を奪う独特な抽象アニメーションで知られ、インディペンデント・アニメーションやMVなどを幅広く手がける。世界4大アニメーション映画祭(アヌシー・オタワ・広島・ザグレブ)すべてにノミネート経験があり、代表作『MODERN No.2』は、ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭で音楽賞を受賞。『WONDER』は、ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭でCANAL+Creative Aid賞を受賞した。現在は初の長編アニメーション『水江西遊記(仮)』の製作の準備に入っている。

イ・ナユン監督 審査委員特別賞受賞インタビュー


映画祭監督メッセージ



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