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リレーアニメーション『それでもいい』

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リレーアニメーションは、毎年選定されたテーマに基づいて韓国国内外の作家が集まり、各自の個性と作家同士のコラボレーションを生かしながら、作品を作り上げるインディ・アニフェスト作家支援特別プロジェクトです。
映画祭までに参加者を募り、オンライン上でアイデアや映像素材のやり取りをしながら制作を進めて行きます。完成した作品は現地の映画祭の開幕式で上映されます。また参加作家は映画祭に招待されます。


10回目を迎えた2019年は、6名の日韓の作家と共に、韓国の音楽家HerCheck 氏とコラボレーションして、ミュージック・ビデオ形式の作品を制作しました。開幕式ではHerCheck 氏の生演奏とともに上映されました。また映画祭期間中、リレー参加作家招待プログラムが設けられ、参加作家の過去の作品とともに上映とトークが行われました。


『それでもいい 그래도 돼 Would Be Ok』

音楽「Would Be Ok」 by HerCheck <SuperKidd>

イ・スヒョン、チャン・ヘイン、キム・ジヒョン、イ・ユンス、佐藤 亮ファビアン・グアマニ・アルダス

┃2019┃04:15┃2D┃韓国、日本、エクアドル

怖いけど、すべて大丈夫だと自分自身をねぎらい、背中をたたく。

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開幕式でリレーアニメーションとともに行われたホチェク氏の生ライブ

【リレーアニメーション参加作家特別プログラム上映&トークより】

モデレーター:チュ・ヘジン(審査委員&プログラマー)

参席者:イ・スヒョン、チャン・ヘイン、イ・ユンス、ホチェック(音楽家)、ハン・ミソン、ファビアン・グアマニ・アルダス、佐藤亮

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チュー・ヘジン(以下チュ):まず、リレーアニメーションに参加することになったきっかけと動機が気になります。

イ・スヒョン:リレープロジェクトは、以前から知っていました。昨年はインディ・アニフェストの学生部門で自分の作品を上映をしました。先頭走者だったのでスタイルについての悩みはありませんでした(笑)。みんなよくつなげていただきありがとうございました。初めて『それでもいい』の曲を聞いた時、韓国の若い人の情緒が込められているので、韓国人がスタートするのが良いという話を聞きました。なので青年たちの会社生活、漢江の交通渋滞など共感できる要素を多く込めようと努力しました。

チャン・ヘイン(以下チャン):教授の推薦でやることになったんです。締め切りを守れなくて申し訳ありませんでした(笑)。表現したかったものがとても多くて。私はタロットカードが特に好きなので、それをさまよう社会人一年生の姿に適用してみました。

イ・ユンス:昨年『いい人であることをやめた착하게 살지 않기로 했다』を演出した後、コラボレーション作業に関心を持っていた時に、このプロジェクトを知りました。前の走者の監督が、具体的な状況を提示してくれたので、私はその状況を通じて主人公がどんな感情を感じるのか表現したいと思いました。後の走者が外国人の監督たちなので、この感情線を自然につなげることに重点を置きました。

HerCheck(以下H):最初は主人公の心理を説明するのに集中しました。恐れがあって隠れたい一方で、誰かに知って欲しい心、そんな心ですね。みんなそれをうまく表現してくれていて、楽しく見れました。

ファビアン・グアマニ・アルス(以下ファ):参加することになったときは、主に制作者としての活動が多かったのですが、今回の機会を通じて、実際にアニメートを試みれてよかったです。私は最後のランナーなので、前のストーリーを自然につなげることを念頭に置きました。音楽と歌詞を十分に理解するために努力し、その過程での文化的交流も非常に興味深いものでした。

佐藤亮(以下佐藤):紹介を受けて参加することにしました。リレー形式で、また音楽に合わせての制作は初めてだったので、私にとっては挑戦でした。過去の作品を見てみると、どれも歌の無いものだったのですが、今回の楽曲は歌があり少し面食らいました。これまで細かな心理描写はしてこなかったからです。歌詞に合わせるというよりは曲全体のイメージを自分なりに表現しました。

観客1:イ・スヒョンの『Until Dawn』の制作方法がとても珍しかったのですが、どのようにつくられたのですか?

イ・スヒョン:木炭で作られた作品で、木炭が消され、痕跡を残す方法を選びました。背景が、雨がしとしとと降る状況で似合いそうでした。私は制作当時の自分の感情が作品に表れる方です。当時は個人的に大変だった時期でもあるし、実験アニメーションにも関心があった時期だったのでその方法を選びました。

観客2佐藤亮監督は『Mouthman』をシリーズで制作する計画あるのか、またインスピレーションはどこから得るのか知りたいです。

佐藤すでに50編程度のシリーズを作ってあります(笑)。努めてアイデアを出すこともありますが、ふと面白い絵が浮かび、映像としての始まりと終わりまで思いついたら作るようにしています。

チュファビアン監督に伺います。現在、エクアドルのアニメ業界の状況はどうですか?

ファ歴史で言えば、10年ほどたった新しいジャンルです。どうしても2Dより3D中心の制作がされています。エクアドルの内部では、資金調達の難しさがあり、必ず海外とのコラボレーションがないと完成できない状況です。

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チュ:チャン・ヘイン監督の『あなたと映画 당신과 영화』の制作方式についてお伺いしたいです。

チャン:始めはインスタグラムに映画のレビューの概念で、短くアニメーションをアップ(あなたと映画 インスタ)していたんですが、良い機会が入り、創意人材事業の支援を受けることになり、既存の作品を再整備して作っています。作画も変え、ランニングタイムも長くして発展させる計画です。完成すれば、Webを介して見ることができると思います。最近では、インスタを通じた制作を少し休止中で、年末に余裕ができたらまた使う予定です。

チュ:では最後の挨拶の時間です。インディ・アニフェストのリレーアニメーションプロジェクトは毎年続いており、そのドアは観客の皆さんにも開かれています。年初めにホームページの情報を注意深く見ていただき、興味があれば、ぜひ参加してください。

イ・スヒョン:昨年学生部門に選定されたときから、とても来たかったです。このように、アニメーション制作者が集まる機会が珍しいんですよ。私は普段からルックスへの強迫があったけれど、今後は、これらの側面を今の社会問題と織り混ぜて表現してみたいと思います。

チャンインディ・アニフェストに参加するのは初めてでした。ライブ公演も開幕式もとても楽しかったし、多くの海外監督と交流することができてよかったです。今進行中の『あなたと映画 당신과 영화』1~3話をうまく仕上げたいと思います。

イ・ユンス:国内でも私の作品を、ぜひ上映したかったのですが、このような機会があって良かったです。今、新しい卒業制作を準備していますが、これを完成させて、来年、再び映画祭を訪れたいです。

ホ:僕も新しい経験だったので楽しかったです。振り返ってみると、今まで音楽とアニメーションのコラボが思ったより少なかったという事実に驚きました。そして10月4日(2019年)にライブ公演があるので見に来てください!(笑)

ハン・ミソン:私は、アニメーションはミュージックビデオのような単発的なものだけ制作していたので、アニメーターの方々とこのように間近に会う事が初めてでした。今までそうだったように今後も、Webアニメーションをする計画で、インディ・アニフェストの他のプログラムにも参加してみたいと思います。

*ハン監督が手掛けたHerCheck氏をモデルにしたミュージックビデオ『Petal 꽃잎』

ファここに来て、アジアのアニメーションを多く見られる機会ができ、意味深かったです。ここの方々と話をして親交を積むことができてよかったです。残りの期間中に映画祭はもちろん、韓国ももっと楽しんで行こうと思います。現在制作中のTVシリーズの作業を続けて、以前から長編作品のシナリオを書いているのですが、来年にはそのプロジェクトの投資誘致活動を進めようと思います。

佐藤他の方々のリレーアニメーションを見ながら多くの刺激を受けて競争心もできました。これまでに50編制作してきましたが、今後さらに50編を作って、100編にしようと思います。次回は、アジアコンペティション部門にも参加してみたいと思います。

『それでもいい』は正式にミュージックビデオとして公開されました。

<過去のリレーアニメーション記事>
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*リレーアニメーション『それでもいい』は日本語字幕付きで、花コリ2020 韓国短編プログラム1で上映されます。

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